「果樹園の虫たち」〜地域の自然を学ぼう〜

第20回「オオヒメグモ」


ダンゴムシを捕らえたオオヒメグモ
オオヒメグモは家の中や庭から海岸や高山まで、ありとあらゆるところにいる日本でも海外でももっとも普通に見られるクモでです。ブログの中でも紹介していますので見てください。オオヒメグモは無農薬レモンの温室の中でも灌水パイプと地面の間に立体的なクモの巣を作っています。以前から無農薬栽培のとっても大事な役割を果たすダンゴムシがクモの巣にかかっているのを見て、どうして地面にいる虫が20cmも上の巣にかかってしまうか不思議でした。


立体的なクモの巣は、大部分の糸には粘液が付いていないのですが、地面に付いている糸の部分には粘液が付いています。地面を徘徊する虫が
この粘液に付いている部分に触れてもがくと地面に付いている部分が切れて糸の張力で上に引き上げられるのだそうです。何年も不思議に思っていた謎が解けて、ますます昆虫の不思議に引き込まれていきそうです。
またオオヒメグモは至る所にいることから、環境の善し悪しをみるクモとして、観察するとおもしろいと思います。長細いタマネギみたいな巣を作るので見つけやすいでしょう。あなたの家の環境は?どうででしょうか。

【お話し:河合浩樹さん(河合果樹園)】

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