「果樹園の虫たち」〜地域の自然を学ぼう〜

第9回「ヒラタアブ」

画像1
画像1
ヒラタアブは3月の暖かい日になると、菜の花の回りを静止したような飛び方で飛んでいるのを見かけるようになります。無農薬レモンの温室の中でも3月から見ることができます。ヒラタアブはクロヒタラアブ、ホソヒラタアブ、ヒメヒラタアブなどいろいろな種類があります。幼虫はいろいろな形態をしており、あまり見た目はよくありません。しかしヒラタアブの幼虫はさなぎになるまでに、数百匹のアブラムシを食べてくれる無農薬レモンの栽培にとって、とても頼もしい天敵なのです。

画像2
画像2
当園ではたくさんアブラムシが発生したときは、菜の花の回りに飛んでいるヒラタアブを虫網で捕まえて温室内に放します。そうするとアブラムシが爆発的に増えることはなくなります。画像1はレモンの新芽一面のアブラムシを、半分食べてしまったヒラタアブの幼虫様々です。

画像3
画像3
画像2も種類は違いますがヒラタアブの幼虫です。画像3はレモンの新芽にとまっている成虫です。みなさんの家のみかんの近くに菜の花が咲くようにしておくと、簡単で楽なアブラムシ対策になるので試してみてくださいね。

【お話し:河合浩樹さん(河合果樹園)】

「河合果樹園」「HomeComing!」の紹介はこちらから>>