「果樹園の虫たち」〜地域の自然を学ぼう〜

第5回「ジョロウグモ」

ジョロウグモ
ジョロウグモ
河合果樹園で作っている無農薬レモンは、いろいろな天敵を利用して害虫の発生を抑えています。その中で食物連鎖の上の方にいるのがクモの仲間です。正確に言うと昆虫ではありませんが、農薬を減らすとたくさんの種類のクモを確認できるようになるためここで紹介します。

里山の環境の状態を判断するのにクモの多様性を挙げることも多くなってきました。当園の例では無農薬レモンの葉を食べてしまうアゲハチョウが、クモの巣にかかる瞬間を見たことがあります。ただ益虫も食べてしまうのがちょっぴり残念です。
画像は11月になっても見られるコガネグモ科のジョロウグモです。体色の美しさから秋の女王と言われるジョロウグモの巣には、小さなクモ(10分の1ぐらい)がエサのおこぼれを待ちながら同居しています。この小さなクモがジョロウグモの雄で、「ノミの夫婦」などと笑うこともあります。この時期えさが少なくなってくるため、最後はこのオスはメスに食べられてしまうと言うことです・/td>

温室の外では11月中旬、やはり雄はいなくなっていて、子孫を残すための自然界の厳しさを感じました。虫たちが活動している無農薬レモンの温室の中では、まだ(11月下旬)オスを見ることができます。
【お話し:河合浩樹さん(河合果樹園)】

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