「果樹園の虫たち」〜地域の自然を学ぼう〜

第3回「ミイデラゴミムシ」

ミイデラゴミムシ
ミイデラゴミムシ
無農薬レモンの温室での除草中に発見。無農薬栽培なので草を手で取っているためたくさんの虫と出会う作業です。出会ったのはミイデラゴミムシという虫で、その別名と生態がおもしろいので取り上げてみました。

別名ヘッピリムシといわれており、外敵に襲われると腹部末端から小さな爆発音とともにガスを放出します。驚きなのはそのガスの温度、なんと100度もあるんだそうです。このガスは皮膚につくと変色して茶色になりなかなかとれないので、注意が必要だとか。

普段あまり見たことがない虫なのでガスの被害に遭うことはないと思いますが、覚えやすい模様の虫ではないでしょうか。ところでこの虫が護身用のガス噴射システムをどうやって身につけたのか本当に不思議です。

というのはこのガスは過酸化水素とハイドロキノンの二つの液体を瞬時に混合して作られています。体内で瞬時に化学反応を意図的におこして身を守る、かなり進んだ虫に思えるのは私だけではないと思います。

【お話し:河合浩樹さん(河合果樹園)】

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