「果樹園の虫たち」〜地域の自然を学ぼう〜

第2回「ナガサキアゲハ」

ナガサキアゲハ
ナガサキアゲハ
温暖化の指標昆虫として有名なナガサキアゲハがここ豊橋市のみかん園でも見られるようになってきました。その昔は九州南部にしか生息していなかったものが、温暖化の影響で生息場所が北上しています。
ぱっと見はカラスアゲハのようですが、大きな特徴として後ろの羽にアゲハ特有の突起がないことです。みなさんも注意してアゲハを観察してみてください。もし見つけたらこの地域でも確実に温暖化が進んでいることが理解できると思います。

ナガサキアゲハアゲハチョウはみかんの新芽に卵を産み、その幼虫は新芽を食べて成長します。みかんを作る上ではとても困らされる虫の一つです。幼虫にさわると臭いニオイの角をだして相手を威嚇します。こういった経験は少なからずみなさんも持っていると思います。庭に柑橘類を植えている方は注意して観察すれば、子供たちの良い教材となります。

河合果樹園での今年の目撃は7月になってからでした。(ちなみに異常に暑かった昨年は5月でした。)毎年どの時期に見られるか、何匹ぐらいいるか、自然からの情報に気を付けて生活すると日々のアクセントとしてとても楽しくなるはずです。

【お話し:河合浩樹さん(河合果樹園)】

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