「果樹園の虫たち」〜地域の自然を学ぼう〜

第1回「ゴマダラカミキリ」

ゴマダラカミキリ
ゴマダラカミキリ

みかんを枯らしてしまう害虫のゴマダラカミキリ、みかん農家さんをとても困らせます。雌のゴマダラカミキリはみかんの木に卵を産み付け、ふ化した幼虫はみかんの木を食べてしまいます。みかんの根の付近に白い木くずがでていたり、直径1cmほどの穴が開いていたらゴマダラカミキリの仕業です。

さなぎは6月頃から成虫になります。みかん園での実を落とす作業中にこいつを見つけて捕まえます。あるみかん産地では1匹捕まえると100円をくれたため、子供達のお小遣いになっていたとか。

ゴマダラカミキリ日東電工株式会社からゴマダラカミキリを退治する「バイオリサ」という商品がでています。ゴマダラカミキリの天敵であるボーベリア菌というカビを固定した紙を木の根本に巻いておくと、それにふれたゴマダラカミキリがカビにやられて死んでしまうというものです。これを使えばご家庭のみかんの木も枯らさずにいっぱい収穫できると思いますよ。
果樹園にあらわれる虫たちが、この地域の農業と自然を考えるきっかけとなり、農業がさかんなこの地域で、地域の人と自然とのむすびつきを回復するきっかけとなればうれしく思います。

【お話し:河合浩樹さん(河合果樹園)】

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